看護師さんに言われて「死の本当の恐怖を知った言葉」
今日は
集中治療室で
震え上がった
いえ
そんな生やさしい言葉じゃ表せません
いえ
どんな言葉でも言い表せません
あのときの恐怖
それでも言葉にするなら
「総毛立つ」
全身の毛が
総毛立って
全部の毛先の感覚がわかる
そんなふうに感じたエピソードを書きたいと思います
集中治療室で過ごしていたある日
何月何日なのか
病院に来て何日目なのかまったくわかりません
集中治療室では最初の何日間かは何もすることがありませんでした
ただ寝ているだけです
まず
「体を動かそう」何て気も起きませんし
実際首から下を自分の意思で動かすこともできなかったと思います
だから１日中寝ているだけです
寝返りもうたなかった(うてなかった？）と思います
でも
「腰が痛い」なんて思うこともなかったです
何もすることがないのですから１日が長く感じられたような気もしますが
はっきり思い出せません
でも「退屈でつらかった」という記憶もありません
ただときどき異常な痛みの頭痛が起きるのですが
痛み止めは数時間あけないと飲めませんでしたので
それが切れるのが夜中だったため
時計とにらめっこして「もうすぐあの頭痛が起こる時間だー」と恐怖していたのを
覚えています
それでも私は毎日たいしたことも考えず
「早く家にに帰りたいなー」と思うくらいで
ぼーっとした日を過ごしていたと思います
ところが
ところがです
なぜか
なぜなのかまったくわからないのですが
ある日
急に
突然
「私ってもしかしてまだ死ぬ可能性があるの！？」って思ったのです
なぜかものすごく不安になってしまい
それで看護師さんに
「私って死ぬのですか？」ってきいたのです
そしたら
そのこたえが
「それは最初に聞いている通りです！」って！！！！
私の心の中は「えーーーーーー！！！！！！！！！」って悲鳴をあげました
だって
てっきり
「大丈夫ですよ！頑張りましょう！」みたいに言ってくれると思っていたからです
思わぬ返答に
私は
ガクガクブルブル震えまくりです
私はこんな場所で死ぬのか
こんな狭いカーテンで仕切られたベッドの上で
誰にも会えず
お別れも言えず
こんなところで
死んでしまうのかっ！！！！！
本当の「死」の恐怖を知った日でした
＜振り返って＞
今まで生きてきて
つらいなーと感じたときに
簡単に「死にたい」なんて言ってきた
自分はなんて愚かだったのだと
悔やんだことを思い出しました
もう絶対に「死にたい！」なんて言わない！
そして
絶対に生きて家に帰ってやる！
と誓いました
退院後
生きていたらいいことばかりじゃないし
苦しくて泣きたくなったとき
そんなときにはこのときのことを思い出して
自分を奮い立たせていました
看護師さんの答えは本当にびっくりしました
私が本当に危険な状態だとしても
「大丈夫ですよ！」みたいに言ってくれると思ったのです
また
私は手術前後の記憶がないので
「最初に聞いている通り」と言われても「わからないのです」状態でした
ただそのことをなぜか看護師さんに告げませんでした
「大丈夫ですよ」と言われなかったのが余程のショックだったのか
それとも何か理由があったのかわかりません
ただそのときは
「嘘でもいいから励ましてー！」と思ったりしましたが
今思うと
看護師さんは嘘を言うことに＜リスクがある＞立場だなと考えます
大丈夫じゃないのに「大丈夫です」なんて言ってたら
もしもそのあと私が死にかけたら
「看護師さんの嘘つきー！」って思うかもしれませんもんね
私は実際
あとで知るのですが「死にかけました」
なぜ＜あとで知った＞かというと死にかけた記憶もなかったのです
病気で倒れるまで「死」ということを
私は全然わかっていなかったと思っています
「生きる」ということ
「命」の大切さ
それでもまだ十分にはわかっていないのかもしれません
でも
それでも
今は
「毎日精一杯生きる」
「一分一秒決して無駄にせず一生懸命生きる」のだ
と思って毎日を過ごしています
「病気になってよかった」なんて思えないし思わないし
そんな言葉は
一生懸命治療してくれたお医者様や看護師さんや薬剤師さんや
ご飯を作ってくれた方や掃除してくれた方や事務の方や
そのほかとにかくお世話になった方
そして家族に申し訳なくて言いませんし言いたくないと思います
ただ
今回書いたエピソードや病気を通して感じたこと考えたことがあるから
今の私があります
昔よりは
はるかに？（とまではいかなくても)
成長した自分になれたから
いい経験だったと思える
強い自分になりたい！
強い自分になってやる！
と思って
今
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脳心(のうこ)
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